社内イベント・クリエイティブ
社内イベント・クリエイティブ制作のオージャスト2023-03-06
2023-03-06
水は、すべての人の命と健康を支える基本的な資源です。 しかし、世界では約30億人が安全な水を利用できず、衛生的なトイレを利用できない人々も依然として多く存在します。
本記事では、SDGs(持続可能な開発目標)の中でも重要な「目標6:安全な水とトイレを世界中に」について、国内外の企業がどのような取り組みをしているのかを具体的な事例とともに紹介します。 水問題への理解を深めたい方、SDGsをビジネスに活かしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」とは、すべての人々が2030年までに清潔な水とトイレを安心して使える世界を目指すための目標です。
日本では当たり前のように清潔な水を飲み、整備されたトイレを利用することができますが、世界に目を向けてみると、次のような状況があります。
・安全な水を利用できない人:世界人口の3分の1
・衛生的なトイレを利用できない人:約42億人
・野外排便を行なっている人:約7億人
・汚染水による下痢性疾患で亡くなる子ども:1日800人以上
出典:SDG Index
SDGs6を達成している国は、2022年12月時点でアンドラとモナコの2カ国のみです。
日本は比較的整備された水道インフラを持っていますが、「淡水の採取量」や「輸入における水の割合」といった課題が残っています。
SDGs目標6の達成に向けて取り組んでいる次の企業について、それぞれの事例内容を紹介します。
・ウォーターエイド
・株式会社LIXIL
・テラオライテック
・株式会社JTECT
「すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界を目指す」ことを掲げる国際NGO。世界34カ国で、現地に適した技術を用いた給水・トイレ設備の設置や、衛生教育、地域参加型の水管理プロジェクトなどを実施。持続可能な地域発展を重視しています。
参考:ウォーターエイド公式サイト
建材・住宅設備大手のLIXILは、ユニセフと連携し「MAKE A SPLASH」プログラムを展開。開発途上国向けに開発した簡易式トイレ「SATO」をエチオピア、ケニア、タンザニアなどに普及。安価・安全・簡易設置の特長を活かし、屋外排泄ゼロを目指しています。
参考:LIXILのSDGsへの取り組み
電気・設備工事を行うテラオライテックは、カンボジアとブータンで水とトイレに関する「National Pride Project」を推進。持続可能なインフラ整備と住民の自立支援を両立しています。
・カンボジア:養殖事業による収益で水インフラ整備
・ブータン:日本の浄化槽技術と管理体制を導入
参考:プロジェクト紹介
岐阜県の電気工事会社JTECTは、空気から水を生成する装置「泉せせらぎ」を開発。災害対策と水資源確保を両立したユニークな技術です。
・平時・災害時を問わず安全な飲料水を提供
・2018年西日本豪雨で広島県に無償提供
参考:平成30年7月豪雨災害 泉せせらぎ提供
世界的消費財メーカーのユニリーバは、インドを中心に石鹸の普及と手洗い習慣の定着を促す「Lifebuoy」キャンペーンを展開。水と衛生の重要性を教育的側面からアプローチしています。
参考:【インド】Unileverの石鹸 子供の下痢発生を36%から5%に削減
企業によって水問題へのアプローチはさまざまです。一時的な支援ではなく、地域と共に取り組む持続可能な仕組みを構築することが重要です。
・製品やサービスを通じた課題解決
・技術・資金提供やパートナーシップの構築
・教育・啓発活動による意識改革
SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」は、今もなお多くの人々にとって切実な課題です。
日本のように水が豊富な国でこそ、企業が持つ技術やノウハウを世界に還元することが求められています。
持続可能な社会の実現に向けて、ビジネスの力で社会課題の解決に貢献していきましょう。
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