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SDGs社員向け勉強会の企画ポイント|講師選定から満足度向上まで

2026-08-28

SDGs社員向け勉強会の企画ポイント|講師選定から満足度向上まで

2026-08-28

「SDGsへの取り組みを社内に浸透させたいが、何から始めればよいかわからない」「勉強会を開いても参加者が受け身になってしまい、行動変容につながらない」——人事・総務・経営企画の担当者から、こうした声をよく耳にします。SDGs(持続可能な開発目標)は企業経営において欠かせないテーマとなっていますが、社員一人ひとりの意識や行動に落とし込むには、勉強会の設計力が問われます。

本記事では、SDGs社員向け勉強会を企画する際の目的設定から講師選定、当日の運営、参加者満足度を高めるための工夫まで、実務的なポイントを体系的に解説します。

 

なぜ今、社員向けSDGs勉強会が求められるのか

SDGsは2030年を達成期限とする国際目標であり、企業には自社のビジネスとゴールを結びつけた具体的な行動が求められています。しかし、多くの企業では経営層が方針を打ち出しても、現場社員の理解や当事者意識が追いついていないという課題があります。勉強会はその橋渡し役を担う重要な場です。

社員がSDGsを「外から課されたルール」ではなく「自分たちのビジネスに直結する課題」として捉えられるようになると、日常業務の中での小さな選択や提案が変わり始めます。勉強会はそのきっかけをつくる場として機能します。また、ESG投資の観点から取引先や投資家が企業の社内教育体制を評価するケースも増えており、社員教育の充実は対外的な信頼醸成にも寄与します。

 

企画前に固めるべき3つの目的設定

勉強会の企画において、最初に行うべきは「何を達成したいのか」を明確にすることです。目的が曖昧なまま進めると、講師選定も当日のプログラムも方向性がぶれてしまいます。目的は大きく次の3つの軸で整理するとよいでしょう。

知識習得
SDGsの基本的な概念、17のゴールと169のターゲット、自社業種との関係性を理解してもらう。特にSDGsに初めて触れる社員が多い場合はこの軸を優先します。

意識変容
SDGsを「他人事」ではなく「自分事」として感じてもらう。当事者意識を高めるために、グループワークや事例紹介など体験型の要素を盛り込むことが効果的です。

行動促進
勉強会後に社員が自部署や担当業務の中で具体的な行動を起こせる状態をつくる。アクションプランを作成するワークを組み込むなど、実践につながる設計が求められます。

この3軸のうちどれを重視するかによって、プログラムの構成や講師に求めるスキルセットが変わってきます。まず自社のSDGs推進フェーズを確認し、「啓発期・理解浸透期・行動定着期」のどの段階にいるかを起点に目的を定めましょう。

 

講師選定の基準と注意点

SDGs勉強会の成否を左右する最大の要因の一つが講師選定です。知識が豊富であっても、社員の日常業務との接点を示せない講師を選ぶと、「聞いて終わり」になりやすい傾向があります。以下のポイントを踏まえて選定を進めましょう。

 

業種・事業内容との親和性

SDGsは幅広いテーマを含むため、講師の専門領域が自社ビジネスと重なっているほど、社員は内容を身近に感じやすくなります。製造業であれば環境負荷低減や資源循環に詳しい講師、サービス業であれば労働環境やダイバーシティ領域の実績がある講師を選ぶと、具体的な事例の引き出しが多くなります。

 

双方向コミュニケーション能力

参加者に受け身になってもらわないためには、講師がファシリテーション力を持っていることが重要です。一方向の講義スタイルでは、参加者が集中力を維持しにくく、満足度も上がりにくい傾向があります。事前に講師の過去セミナー動画や受講者評価を確認するか、可能であれば事前打ち合わせで話し方やアプローチを確かめると安心です。

 

社内講師と外部講師の使い分け

外部の専門家だけでなく、社内でSDGs推進を担当しているメンバーや、CSR担当者を登壇者に加える方法もあります。社内講師は「一緒に考える仲間」という親近感を与えやすく、外部講師は「専門的な客観視点」と「信頼感」を提供できます。両者を組み合わせたプログラム設計が、参加者の満足度向上に有効です。

 

参加者を巻き込む参加型プログラム設計

勉強会の構成を考える際、「聞くだけ」の時間を減らし、参加者が主体的に関わる機会を増やすことが満足度向上の核心です。社員総会などの大型イベントでも、受け身の企画が多いと参加意欲が下がりやすいという課題はよく見られます。勉強会においても同じことが言え、参加型企画を組み込むことで、参加者が互いに影響を与え合う場が生まれます。

 

グループワークとアクションプラン作成

勉強会の後半に、4〜6名程度のグループで「自部署ができるSDGsアクション」を話し合い、付箋やシートに書き出すワークを設けましょう。グループ内での発表を通じて、他部署の視点に触れる機会にもなります。ワークシートを持ち帰ってもらい、上司や部署メンバーと共有する流れをセットで設計すると、行動定着につながりやすくなります。

 

クイズ・事例紹介で知識を定着させる

SDGsの17ゴールをクイズ形式で紹介したり、自社や同業他社の取り組み事例をビジュアルで見せたりすることで、参加者の注意を引きつけながら知識を定着させられます。映像や図版を用いた解説は理解を助けるだけでなく、「面白かった」という印象を残しやすく、勉強会後の口コミにもつながります。

 

オンライン・ハイブリッド形式への対応

近年はオンラインや、会場参加とオンライン参加を組み合わせたハイブリッド形式での勉強会も一般的になっています。オンラインでもチャット機能やアンケートツールを活用すれば、参加者全員が意見を出しやすい環境をつくることができます。場所を選ばず参加できる点は、全国に拠点を持つ企業や、在宅勤務者が多い組織にとって特に有効です。

 

当日の運営で押さえておきたいポイント

プログラム設計と講師選定が整ったら、次は当日の運営フローを詰めます。細部のオペレーションが参加者の体験品質を大きく左右するため、事前準備を丁寧に行うことが重要です。

タイムスケジュールの共有
講師・司会・運営スタッフが同じタイムラインを持ち、各パートの時間配分を事前に合わせておくことで、当日の進行が安定します。特にグループワークは時間が延びやすいため、ファシリテーター役が時間を管理できる体制を整えましょう。

会場レイアウトの工夫
グループワークを行う場合は、スクール形式(講義室配置)ではなくアイランド形式(グループテーブル配置)にすると、参加者同士の対話が生まれやすくなります。オンライン参加者がいるハイブリッド形式では、カメラ・マイクの位置と音声の調整を本番前にリハーサルで確認することが不可欠です。

司会・ファシリテーターの役割分担
講師とは別に、場の雰囲気を整える司会者またはファシリテーターを置くと、プログラム全体の流れがスムーズになります。参加者への問いかけや、ワーク中の時間管理・場の活性化を担う役割です。

配布資料の事前準備
当日配布するワークシートや参考資料は、内容だけでなく視認性にも配慮しましょう。文字が多すぎる資料は読む作業に時間を取られ、講師の話に集中しにくくなります。要点を絞った簡潔なフォーマットを心がけることが大切です。

 

参加者満足度を高めるためのフォローアップ設計

勉強会の評価は「当日どうだったか」だけで終わりません。終了後のフォローアップが、学びの定着と次回参加意欲の向上に直結します。

 

アンケートと振り返りの実施

勉強会終了直後にアンケートを実施することで、参加者の満足度・理解度・次回への要望を把握できます。設問は「内容の理解度」「講師のわかりやすさ」「自分の業務に活かせそうか」「改善してほしい点」などを中心に設計します。結果を次回の企画改善に反映するサイクルをつくることが、シリーズとして勉強会を継続する際の品質向上につながります。

 

社内SNS・報告レポートでの情報共有

勉強会に参加できなかった社員へも学びを届けるために、社内SNSや社内報でのレポート発信が有効です。当日の写真や参加者のコメント、ワークで出たアイデアをまとめて共有することで、「次回は参加したい」という動機づけにもなります。

 

継続的な学習機会の設計

一回の勉強会で社員の意識や行動が大幅に変わることを期待するのは現実的ではありません。年間を通じたシリーズ形式での開催や、部署単位での少人数勉強会、eラーニングとの組み合わせなど、複数の学習機会を設計することで、徐々に組織全体へのSDGs浸透が期待できます。

 

まとめ

SDGs社員向け勉強会を効果的に企画・運営するには、まず「知識習得・意識変容・行動促進」のどの目的に重点を置くかを明確にすることが出発点です。次に、業種との親和性とファシリテーション力を基準に講師を選定し、グループワークやクイズ形式などの参加型プログラムを組み込むことで、受け身になりがちな勉強会を主体的な学びの場へと変えることができます。当日の運営では会場レイアウト・タイムマネジメント・司会進行の体制を整え、終了後はアンケートと情報共有を通じた継続改善のサイクルを回していくことが、参加者満足度の向上と行動定着への近道です。

 

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