社内イベント・クリエイティブ
社内イベント・クリエイティブ制作のオージャスト2025-05-13
2025-05-13
社員総会は、企業が全社員に向けて経営方針やビジョンを共有し、組織の一体感を高めるための大切なイベントです。年に一度、または半期に一度開催する企業が多く、経営層が直接メッセージを伝えたり、業績報告をしたり、優秀な社員を社内表彰したりする場として活用されます。
コロナ禍以降はオンライン開催や、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドな開催も増えてきました。しかしどのような形であれ、社員総会を成功させるには、事前準備や進行の工夫が肝心です。
この記事では、社員総会の目的や事例、開催までの流れ、成功させるためのポイントをわかりやすく解説します。社員総会を行う担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
社員総会は、経営方針やビジョンを全社員と共有し、組織の一体感を高めるための重要な場です。企業の方向性を明確に伝えることで、従業員が共通の意識を持つ機会となります。まずはその基本的な意味や目的を紹介します。
社員総会とは、会社の経営トップが全社員に向けて、経営方針や目標を発表する場です。企業によっては「経営方針発表会」「全社総会」といった名前で開催されることもあり、一般的には以下のようなプログラムで構成されています。
●会社の経営理念やビジョンの共有
●事業の成果と今後の戦略の発表
●社内表彰やチームの功績の称賛
●社員間のコミュニケーション促進
社員総会には一般的に以下のような開催目的があります。
●会社の方向性を共有する
経営者が直接、ビジョンや経営戦略を語ることで、「自分の仕事が社会に対してどのように役立っているのか」と考える社員の疑問や不安を解消し、会社全体のモチベーションを高められます。
●組織の一体感を高める
さまざまな部門で働く社員が集まることで社員同士のつながりを感じる機会になります。 特にリモートワークが増えた今、リアルなつながりを作る場としての価値は高まっています。
●成功事例や成果を共有する
売上アップや新サービスの成功など、会社としての成果を発表することで、社員のやる気やモチベーションを高めることができます。
●社員の努力を称える
表彰式を行い、優秀な社員やチームを評価することで、日々の頑張りや新しい挑戦に対する良い印象を与え、次の挑戦を後押しすることができます。
●コミュニケーションの活性化
親睦会や交流の場を設けることで、普段話す機会の少ない社員同士のつながりが生まれます。
まとめると、社員総会は単なる業績報告会ではなく、企業文化の浸透や社員間の精神的なつながり強化や、会社全体の士気を高めることを目的に開催することが一般的です。
社員総会は、組織の結束力を高めるためのイベントです。しかし、似たような目的を持つ「経営会議」「親睦会」「表彰式」「キックオフミーティング」と混同されることがあります。ここでは、それぞれの違いを詳しく解説します。
経営会議は、経営陣や一部の幹部が集まり、会社の戦略や方向性について議論・決定を行う会議です。少人数で実施されることが多く、具体的な意思決定がメインとなります。
一方、社員総会は企業方針を全社員に伝え、社員の意識を高めることが主目的です。経営会議で決定された戦略や方針を発表する場として機能するため、経営会議は「意思決定の場」、社員総会は「情報共有の場」といった違いがあります。
親睦会は、社員同士がカジュアルに会話しながら交流する会です。社員総会の後に親睦会がセットで開催されることが多く、社員総会で発表された内容について意見交換をしたり、社員間のコミュニケーションを図る場として活用されます。
表彰式は、優秀な社員やチームを称え、成果を評価するためのイベントです。社員総会のプログラムの一部になっていることが多く、特に企業文化として「成果を称えること」を重視している会社では、社員総会と表彰式をセットで開催するケースもあります。
キックオフミーティングは、主に新しいプロジェクトの開始時に行われるミーティングです。チームメンバーが集まり、プロジェクトの目的や進め方を共有し、成功に向けた方向性を確認するために開催されます。
一方、社員総会は企業全体の経営方針を共有し、全社員の意識を統一することが目的です。キックオフミーティングのように特定のプロジェクトに焦点を当てるのではなく、企業全体のビジョンを広く伝える場となります。
このように、社員総会は「全社の方向性を共有し、組織の結束を高める」ことを目的としたイベントであり、経営会議や懇親会、表彰式、キックオフミーティングとは異なる役割を持っています。
社員総会をスムーズに進めるためには、事前準備が重要です。ここからは、企画担当者が押さえるべきポイントを解説します。
まず、「今回の社員総会で何を一番伝えたいのか」を明確にしましょう。経営方針を社員に理解してもらうことが最優先なのか?従業員間の交流を深めることが最優先なのか?成功事例の共有を最優先するのか?その目的によって、企画や進行の内容が変わります。
社員総会の形式には、主に次のようなものがあります。
●社内開催:会議室やホールを利用することで、コストを抑えつつ、社員が移動の手間なく参加できる。
●外部会場での開催:ホテルやイベントホールを利用すると、よりフォーマルな雰囲気を演出でき、設備面でも充実しています。
●オンライン開催:ZoomやMicrosoft Teamsなどを活用し、リモートワークの社員も参加しやすい形になります。
●ハイブリッド開催:会場に参加できる社員はオフラインで、遠方の社員はオンラインで参加できるようにします。
最近は、遠方の社員も参加しやすいハイブリッド形式が増えています。オンライン参加者にも配慮し、双方向のコミュニケーションが取れるよう工夫しましょう。
社員総会の参加者をリストアップし、メールや社内のコミュニケーションツールを使って案内を送ります。対象者は基本的に全社員ですが、場合によっては取引先やパートナー企業の代表者を招待することもあります。
特にオンライン、ハイブリッド開催の場合は、招待URLやログイン方法、参加のルール(ミュート設定・カメラのON/OFFなど)を明確に伝えることが重要です。
社員総会の目的を明確にし、それに沿ったプログラムを決定することが大切です。企業ごとにプログラムの内容は異なりますが、経営方針の共有、事業計画の発表、社員の成果を称える場としての要素をバランスよく組み込むことで、意味のある会となるでしょう。一般的には、以下のようなプログラムで構成されることが多いです。
1.幹事や司会による開会の挨拶
2.経営トップからのスピーチ
3.事業部・各展開の成果発表および今後の方針説明
4.社内表彰
5.ゲストスピーカーによる講演(必要に応じて)
6.討論応答・パネルディスカッション
7.クロージングメッセージ
8.親睦会・交流会
社員総会では、優秀な社員やチームを表彰することが多いため、記念品やトロフィー、賞状などを準備します。
司会は企画者自身が行うことも可能ですが、当日の進行管理に徹するために、別の人に依頼する方がスムーズです。
また、乾杯の挨拶や閉会会のスピーチを担当する人も早めに決めておくと、準備がスムーズになります。
オンラインやハイブリッド開催では、以下の点を事前にチェックすることが重要です。
●配信環境の整備:回線速度や音響・映像設備のチェックを行います。
●視聴URLの準備:参加者がスムーズにアクセスできるようにします。
●機能の整備:投票機能やチャットQ&Aなどを活用し、オンライン参加者も積極的に関われるようにします。
特に、ハイブリッド開催の場合は、現地参加者とオンライン参加者の両方が快適に参加できるよう、司会者が随時フォローすることが大切です。
本番前にリハーサルを行い、進行の流れや機材の動作確認をしておくことで、当日のトラブルを防ぐことができます。 特に以下の点に注意してチェックしましょう。
●スピーカーの持ち時間を確認し、長すぎないように調整する。
●オンライン配信の映像・音声がクリアかどうかをテストする。
●司会者と発言者の動きを確認し、スムーズに進行できるようにする。
社員総会の内容は企業ごとに異なりますが、目的に応じた適切なコンテンツを選ぶことが重要です。経営方針の共有、事業報告、社内表彰やディスカッションなど、企業文化や戦略に合わせた構成を考えましょう。ここからは、社員総会でよく取り入れられるコンテンツの例を紹介します。
幹事や司会者が社員総会の開会を宣言し、社員総会の内容を説明します。経営方針の共有や社員同士の結束が目的であることを伝え、参加者に積極的に参加してもらいたい旨を伝えます。 また、当日のスケジュールを簡単に案内すると参加者も安心します。
経営トップや役員から、会社の現状や今後のビジョンについて話します。経営方針や経営方針を直接伝えることで、社員が会社の方向性を理解しやすくなります。熱意のこもったスピーチは、社員のモチベーションアップにもつながります。
役員や各事業部の代表から、これまでの成果や今後の計画についてプレゼンテーションを行います。グラフやスライドを活用し、視覚的にも分かりやすい形で発表すると、社員の関心が引きやすくなります。 特に、成功事例やチャレンジしたプロジェクトを具体的に紹介すると、他の社員にとっても刺激になります。
優秀な社員やチームを表彰する時間です。MVP賞やチームワーク賞など、会社の価値観に沿った賞を設け、社員の努力を称えます。表彰されることで受賞者のモチベーションが上がるとともに、他の社員にも「来年は自分も受賞したい」という熱い気持ちを与えられます。
外部講師や業界の専門家を呼んで、モチベーション向上やスキルアップにつながる講演を実施するのもおすすめです。 特に、ビジネスリーダーや成功した起業家の話は、社員にとって刺激的な内容になることが多いです。
経営陣と社員の対話の場を設け、発言を行います。事前に社員からの質問を募集しておくと、スムーズな進行が可能です。 双方向のコミュニケーションを大切にし、経営陣と社員の距離を縮める機会にしましょう。
社員総会の締めくくりとして、幹事や司会が最後の挨拶を行います。経営トップから、従業員の存在が会社の成長に不可欠であると伝えることで社員の士気を高めます。社員総会の記念として、集合写真を撮影するのもよいでしょう。正式な集合写真だけでなく、チームごとの写真やカジュアルなスナップ写真も撮影すると、思い出に残りやすくなります。オンライン開催の場合は、スクリーンショットを活用するのも良いでしょう。
社員総会後に親睦会を開催し、社員同士が自由にふるまえる交流の時間を設けることで、良いコミュニケーションの機会となるでしょう。カジュアルな雰囲気の中で話すことで、普段接点の少ない社員とも自然に会話を広げることができます。
過去1年間の社内の出来事や社員の活躍をまとめた動画が上映されると、感動的な演出が可能です。 プロジェクトの成功事例や社内イベントのハイライトを盛り込むことで、社員のモチベーションアップにつながります。また、社員総会を盛り上げるために、会社に関するクイズやチーム対抗ゲームを取り入れるのもいいでしょう。例えば、以下のような企画があります。
●会社の歴史クイズ:「当時の創業の社名は?」など、社歴を学ぶ機会にもなります。
●プロジェクト成功エピソード当てゲーム:社内のプロジェクトに関するエピソードをクイズ形式で出題。
●チームビルディングゲーム:即興でチームを作り、短時間で課題を解決するゲームを行う。
最後に参加者からアンケートを取り感想を貰うことで、今後の開催の改善に活かすことができるでしょう。アンケートを取るタイミングは、社内イベントの記憶が鮮明なイベント直後が理想的です。参加者へのお礼メールにアンケートを添付して回答を促したり、イベントの帰り際に回答してもらう段取りにしておいたりすると、回答率を高められるでしょう。
社員総会は、会社のビジョンを共有し、社員のモチベーションを高めるための大切なイベントです。準備段階でプログラムをしっかりと作り込み、スムーズな進行を心がけることで、社員にとって有意義な時間を提供できます。
社員総会は、役職や部署の壁を超えてコミュニケーションを図れる機会でもあります。意見交換や交流を通してお互いを知ることで、組織の結束力が強まることも期待できるでしょう。
社員総会は目的をしっかりと定め、目的に即した企画・進行を行わなければ効果を感じにくい結果となります。
株式会社オージャストでは目的の決定からヒアリングを行い、社員総会に関わるすべてのサポートをご提供。経験豊富なスタッフが社員総会を円滑に進行し、成功へと導きます。
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