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福利厚生がもたらすメリット!制度の種類やユニークな導入事例を紹介

2024-08-06

福利厚生がもたらすメリット!制度の種類やユニークな導入事例を紹介

2024-08-06

福利厚生が整っていると、従業員の満足度が上がり、離職率の低下にもつながります。
とはいえ、「どのような福利厚生を導入すればよいかわからない」と悩む担当者も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、福利厚生制度の内容や種類、導入するメリット、そしてユニークな導入事例を紹介します。
 
 

福利厚生とは

福利厚生とは、企業が従業員に対して提供する、給与や賞与以外の報酬のことです。
従業員の生活を安定させ、安心して働ける職場環境を提供することで、従業員の満足度や忠誠心を高める効果があります。
結果として、組織全体の生産性や業績が向上するメリットがあるほか、従業員の定着率が高まって労働力の確保が進むという利点があります。
 
 

福利厚生制度の種類と内容

福利厚生には、大きく分けて「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類があります。
それぞれの違いについて、詳しくみていきましょう。
 

法定福利厚生

法定福利厚生は、法律で定められた福利厚生のことで、企業における導入が義務付けられています。
法定福利厚生の種類は、以下の6つです。
【法定福利厚生の種類】
• 健康保険
• 介護保険
• 厚生年金保険
• 雇用保険
• 労災保険
• 子ども・子育て拠出金
適用条件を満たしている従業員に対してこれらの福利厚生を提供しない場合、法律違反となる可能性があるため、注意が必要です。
 

法定外福利厚生

法定外福利厚生は、法律で義務付けられたものではなく、企業が任意で導入する福利厚生です。
そのため、導入していない企業もあれば、独自の福利厚生制度を設けている企業もあります。
法定外福利厚生の種類は多岐にわたりますが、代表的な制度として以下のようなものが挙げられます。
 
【法定外福利厚生の種類】
• 住宅に関する福利厚生(家賃補助など)
• 健康維持に関する福利厚生(食事補助など)
• 仕事と家庭生活の両方をサポートする福利厚生(育児・介護休暇の拡充など)
• 慶弔に関する福利厚生(慶弔見舞金など)
• 自己啓発に関する福利厚生(資格取得補助金など)
• 働き方に関する福利厚生(在宅勤務制度など)
• 休暇に関する福利厚生(リフレッシュ休暇など)
• レクリエーションに関する福利厚生(社内イベント開催など)
• 財産形成に関する福利厚生(財形貯蓄制度など)
法定外福利厚生は要件や内容が自由に設定できるため、企業の文化や従業員のニーズに応じて、多様な制度を提供することが可能です。
 
 

福利厚生の充実がもたらすメリット

企業が福利厚生を充実させると、以下のようなメリットがあります。
• 優秀な人材の確保につながる
• 従業員の満足度が向上する
• 離職率低下に貢献できる
• 企業のイメージアップが図れる
それぞれのメリットについて、ひとつずつみていきましょう。
 

優秀な人材の確保につながる

福利厚生の充実は、優秀な人材の確保に効果的です。
競争が激しい現在の労働市場では、企業が提供する福利厚生が採用の決め手となることが少なくありません。
例えば、フレックスタイム制度や在宅勤務の導入は、求職者にとって魅力的なポイントとなり、優秀な人材の獲得に大いに貢献します。
 

従業員の満足度が向上する

福利厚生を充実させることで、従業員の満足度が向上しやすくなります。
ワークライフバランスに考慮した特別休暇や時短勤務など、福利厚生が充実していると、従業員の満足度も自然と高まります。
満足度が高まれば、従業員の会社に対するエンゲージメントもアップし、生産性の向上や業績改善も期待できるでしょう。
 

離職率低下に貢献できる

離職率の低下につながるのも、福利厚生を充実させるメリットです。
快適な仕事環境やプライベートの充実を図る制度が整えば、従業員は健康的な生活を維持しやすくなります。
福利厚生のメリットが大きいほど、そう簡単には離職しようと思わなくなり、離職者数を抑える効果が期待できます。
 

企業のイメージアップが図れる

福利厚生を充実させることは、企業のイメージアップにつながります。
企業が福利厚生を充実させるということは、従業員を大切にするというメッセージにほかなりません。
人材を大切にする企業、ひいては働きがいのある企業といったポジティブなイメージが広がり、世間や取引先からの企業に対する社会的信用度の向上に役立ちます。
 
 

福利厚生にかける費用の目安

2019年に経団連が実施した調査「第64回 福利厚生費調査結果報告」によると、従業員1人1か月あたりの福利厚生費用は、10万8,517円であることがわかりました。
内訳は、法定福利厚生費が8万4,392円、法定外福利厚生費が2万4,125円です。
もちろん企業規模や業界によって予算は異なりますが、今回のデータをもとにすると、法定外福利厚生費の予算目安は月2万円ほどになります。
予算が限られている中で、どのようにして効果的な法定外福利厚生を導入できるかが課題となっています。
出典:経団連「第64回 福利厚生費調査結果報告」
 
 

社員に人気のある福利厚生とは

2017年に実施された、労働政策研究・研修機構のアンケート調査「企業における福利厚生施策の実態に関する調査」による、福利厚生の人気ランキングは以下のとおりです。

出典:労働政策研究・研修機構「企業における福利厚生施策の実態に関する調査」
 
人間ドッグ受診の補助が1位であることから、健康関連の福利厚生が特に求められていることがわかります。
また休暇制度の多くが上位にランクインしており、休暇の充実が重要視されていることもうかがえます。
このようなデータや実際の従業員の声を参考にして、ニーズの高い福利厚生を導入すれば、より効果的な福利厚生の運営が可能になるでしょう。
 
 

ユニークな福利厚生制度を導入している企業事例

従来の福利厚生にとどまらず、ほかにはないユニークな福利厚生制度を採用し、他社との差別化を図る企業が増えています。
独自の福利厚生を導入している企業を5つ紹介します。
 

GMOインターネットグループ株式会社

世界一の福利厚生を目指すGMOインターネットグループでは、以下のようなユニークで充実した福利厚生制度を設けています。
・24時間365日食事が無料で楽しめるコミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours」
・許可保育園と同等の基準をクリアした社内託児所「キッズルール GMO Bears」
・業務の合間に格安でプロによるボディケアが受けられる「マッサージ&おひるね GMO Bali Relax」
・平日の昼間に利用できる仮眠スペース「おひるねスペース GMO Siesta」
GMOインターネットグループは、食事、育児、睡眠といった従業員の悩みに寄り添った、幅広い福利厚生を提供しているのが特徴です。
特に「シナジーカフェ GMO Yours」は、社内のコミュニケーションを活性化させるイベントの開催や、GMOインターネットグループとシナジーを生むような、インターネット業界のエンジニア・クリエイター向けの外部イベントにも無償で貸し出しを行っています。
参考:GMOインターネットグループ株式会社
 

面白法人カヤック

メタバースやスマホゲームの開発などを行う面白法人カヤックでは、ユニークな福利厚生として「サイコロ給」や「鎌倉住職近接手当」を導入しています。
サイコロ給は、給料日前に全社員がサイコロを振り、出したサイコロの数字と月給を掛け合わせて算出された額を賞与に加算する制度です。
例えば、基本給が25万円でサイコロの目が5だった場合、1万2,500円の手当が追加されます。
鎌倉住職近接手当は、本社のある鎌倉市周辺に住む社員に対して、家賃の一部を補助する制度です。
フルリモートワークを推奨していない同社では、社員にとって通勤しやすい地域に住むことを促進し、負担を軽減するためにこのような制度を採用しているといいます。
参考:面白法人カヤック
 

クルーズ株式会社

多くのユニークな福利厚生を提供しているクルーズ株式会社において、「ルーラ制度」は特別休暇にあたる制度です。
制度の由来となった「ルーラ」は、ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエスト』に登場するワープのための呪文です。
勤続7年を迎えた社員を対象に、5日間の休暇と15万円の旅行代金がプレゼントされます。
ルーラ制度には、長年勤めてくれている社員への感謝と、社員を支える家族への恩返しという意味が込められています。
参考:クルーズ株式会社
 

マースジャパンリミテッド

ペットフードなどの輸入・販売を行うマースジャパンリミテッドは、「ペットフレンドリーオフィス」というペット同伴での出社を可能にする福利厚生制度を設けています。
従業員が飼っている犬や猫をオフィスに連れてくることで、オフィス内の和やかな雰囲気作りに寄与するだけでなく、社員同士のコミュニケーション活性化にも効果が出ているといいます。
同社のように、事業内容に則した福利厚生制度を提供することで、企業理念に共感する人材の雇用や定着が期待できるでしょう。
参考:マースリミテッドジャパン
 

株式会社Sansan

名刺管理サービスを提供する株式会社Sansanでは、部門内外の社員と飲みにいく場合、会社から1人あたり最大3,000円の補助が受けられる「Know Me」という福利厚生制度を導入しています。
同制度のネーミングは、「飲み」と「Know Me(私を知ってください)」の掛け合わせ
が由来です。
社員数1.217人に対して年間の利用回数が1,419回となっており、社員同士の交流を深めるための福利厚生制度として従業員から人気を博しています。
参考:株式会社Sansan
 
 

まとめ

福利厚生を充実させることで、従業員の満足度向上や企業のイメージアップなど、多くのメリットが得られます。
限られた予算の中で必要性の高い福利厚生を導入するためには、従業員の傾向やニーズを把握し、自社に最適なものを選ぶことが大切です。
企業と従業員の双方が満足する環境を整えるために、福利厚生の充実を積極的に進めてみてください。
さらに、福利厚生の一環として、社内イベントの開催も有効な手段です。
例えば、スポーツ大会や社内表彰などのイベントを企画することで、チームワークの向上や従業員のモチベーションアップが期待できます。
福利厚生を充実させるために、楽しい社内イベントの企画と実施をぜひご検討ください。
 
 

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