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SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の概要と私たちにできること

2024-03-15

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の概要と私たちにできること

2024-03-15

地球の表面積の70%以上を占める豊かな海は、私たちにさまざまな恵みを与えてくれます。
しかし、海洋汚染や資源の乱獲などの問題が長年指摘されており、このままでは持続的に海洋資源を得られなくなってしまうと叫ばれているのが現状です。
この記事では、SDGs目標14の概要とターゲット、海と共存するために私たちができることについて解説します。
 
 

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の概要

目標14のテーマは「海と海洋資源を守り、持続可能な形で利用する」です。
海洋汚染の防止や海の生態系の管理など、海の問題に対するさまざまな課題が掲げられています。
なかでも日本人にとって身近であるといえる課題が「魚の減少」と「海洋ゴミによる汚染問題」の2点ではないでしょうか。
 
・魚の減少
現在世界では、健康ブームや人口増加によって魚を食べる人が増えています。
魚を獲る量が増加することで違法な漁業も増えた結果、魚資源が減ってしまい、まだ十分に利用できる水産資源がわずか7%程度になってしまいました。
科学者で組織される国連機関「IPBES」によると、このまま乱獲が続けば、2048年までにアジア・太平洋地域で漁獲可能な魚がいなくなると公表されています。
 
・海洋ゴミによる汚染問題
プラスチックの生産量が大きく増えるとともに、海に流れ出るプラスチックごみの量も年々増加しています。
プラスチックはゴミとして捨てられると、自然に分解されることがないため、最終的に行き着く先は海です。
このまま問題を放置してしまうと、2050年には、海洋プラスチックごみの量が海にいる魚の量を上回ると推測されており、海の生態系や周辺環境への悪影響を及ぼします。
 
 

SDGs目標14のターゲット

SDGs14「海の豊かさを守ろう」では、7つの詳細な目標(1〜7)と、a〜cの具体的な3つの対策(a〜c)が掲げられています。
目標14の具体的なターゲットは、以下の10項目です。
 

14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
14.2 2020年までに、海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避するため、強靱性(レジリエンス)の強化などによる持続的な管理と保護を行い、健全で生産的な海洋を実現するため、海洋及び沿岸の生態系の回復のための取組を行う。
14.3 あらゆるレベルでの科学的協力の促進などを通じて、海洋酸性化の影響を最小限化し対処する。
14.4 水産資源を、実現可能な最短期間で少なくとも各資源の生物学的特性によって定められる最大持続生産量のレベルまで回復させるため、2020年までに、漁獲を効果的に規制し、過剰漁業や違法・無報告・無規制(IUU)漁業及び破壊的な漁業慣行を終了し、科学的な管理計画を実施する。
14.5 2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10パーセントを保全する。
14.6 開発途上国及び後発開発途上国に対する適切かつ効果的な、特別かつ異なる待遇が、世界貿易機関(WTO)漁業補助金交渉の不可分の要素であるべきことを認識した上で、2020年までに、過剰漁獲能力や過剰漁獲につながる漁業補助金を禁止し、違法・無報告・無規制(IUU)漁業につながる補助金を撤廃し、同様の新たな補助金の導入を抑制する**。
**現在進行中の世界貿易機関(WTO)交渉およびWTOドーハ開発アジェンダ、ならびに香港閣僚宣言のマンデートを考慮。
14.7 2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。
14.a 海洋の健全性の改善と、開発途上国、特に小島嶼開発途上国および後発開発途上国の開発における海洋生物多様性の寄与向上のために、海洋技術の移転に関するユネスコ政府間海洋学委員会の基準・ガイドラインを勘案しつつ、科学的知識の増進、研究能力の向上、及び海洋技術の移転を行う。
14.b 小規模・沿岸零細漁業者に対し、海洋資源及び市場へのアクセスを提供する。
14.c 「我々の求める未来」のパラ158において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。

 
 

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」私たちができること

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」は、海洋資源を守りながら、人と海が共に生きられる持続可能な社会を目指しています。
私たちの暮らしは海の恵みに支えられている一方で、近年は資源の乱獲や海洋ごみ、気候変動などによって、その豊かさが失われつつあるのが現状です。
こうした状況を少しでも変えるためには、日常の中でできる小さな工夫が欠かせません。
例えば、資源の使いすぎを意識して減らすこと、省エネ家電への切り替え、MSC認証やASC認証のついた水産物を選ぶことなどが挙げられます。
さらに、使い捨てではなく再利用できる製品を取り入れたり、地元で獲れた魚を意識して選ぶことも、未来の海を守るための大切な一歩。
ここでは、日々の暮らしの中で私たちができる「海を守るための具体的な取り組み」をご紹介します。

 

MSC認証の水産物を選ぶ

MSC認証は、適切に管理された持続可能な漁業で獲られた水産物を認証する制度です。
通称「海のエコラベル」とも呼ばれています。
厳しい審査基準を通過したMSC認証の水産物を選ぶことで、有害な漁業を抑止し、個人としても持続可能な漁業に貢献できるでしょう。

 

ASC認証の水産物を選ぶ

海洋の環境に配慮した水産物を選びたい場合には、MSCの他にも「ASC」というラベルを選ぶといいでしょう。
MSCは漁業で獲られた水産物を対象とするラベルですが、ASCは養殖によって生産された水産物が対象です。ASC認証ラベルが付いている水産物は、付近の海洋や地域社会に配慮した環境で生産されていることを意味します。
MSCやASC認証の水産物を買うことは、個人ができる手軽なSDGsへの貢献といえるでしょう。

 

資源使用量の削減に努める

企業としては、過剰な包装の取りやめやパッケージの改良などでプラスチックの使用量を減らせれば、資源の節約と海洋汚染の防止に貢献できるでしょう。
また他の企業と連携してプラスチックごみの再利用に繋げたり、リサイクル材から作られている製品を購入したりすることで、SDGs目標14の達成を目指すことが可能です。

 

流れゆく水から考える

水は雨となって降り、川を流れ、やがて海へとたどり着きます。この「水の巡り(=水循環)」がうまく働くことで、自然や私たちの暮らしが支えられています。けれども、地球上の水のうち、人が使える淡水はたったの0.008%。その貴重な水を汚したり無駄にすると、海の環境にも悪い影響が出てしまいます。
私たちにできることはたくさんあります。節水を心がける、洗剤や油をそのまま流さない、環境に配慮した製品を選ぶ、地域の川や水源を大切にする。こうした行動はすべて、水をきれいに保ち、海への負荷を減らすための一歩です。

 

海を守る、私たちの一歩は海辺から

海の豊かさを守るには、海岸や沿岸の自然環境を回復させる取り組みが欠かせません。
私たちにできる行動のひとつが、ビーチクリーン活動への参加です。海辺に打ち上げられたプラスチックごみや漁具などを拾うことで、海の生き物を守り、生態系のバランス維持にもつながります。
また、地域で実施される干潟の再生活動や藻場の植え付けといった保全イベントに参加するのも効果的です。自然とふれあいながら、海の未来に貢献できる行動が、身近なところから始められます。

 

CO₂を減らして守る、海のいのち

海の酸性化は、二酸化炭素(CO2)の増加によって引き起こされ、サンゴ礁や貝類など海の生態系に大きな影響を与えます。これに対処するためには、CO2排出量を減らすことが欠かせません。
私たちにできる具体的な行動の一つが、移動手段の見直しです。短距離移動では車ではなく自転車や徒歩を選んだり、電車などの公共交通機関を活用することで、日常の排出を抑えることができます。小さな選択が、海の未来を守る大きな力になります。

 

地元の魚を選ぶことが、沿岸漁業の未来を守る

小規模・沿岸漁業者は、地域の海や生態系を守りながら、私たちの食を支えてくれる重要な存在です。
私たち消費者が漁業者にできる支援は、地元で獲れた魚介類を積極的に選ぶことです。地産地消は輸送にかかるエネルギーを削減し、環境への負荷を抑えると同時に、漁業者の生計を安定させる効果もあります。
地域の市場やスーパーで「地魚」や「旬の魚」に注目して、持続可能な海の恵みを未来の世代へと受け継いでいきましょう。

 

使い捨てせず、再利用できる製品を選ぶ

プラスチックの使用量を減らす取り組みとしては、使い捨てプラスチック製品の使用を控えて、繰り返し使える製品へスイッチすることも有効です。
日頃の生活を改めて見直してみると、買い物の際にビニール袋やストローをもらったり、ペットボトル飲料を買ったりなど、使い捨てのプラスチック製品を頻繁に利用していることに気が付くでしょう。
海の豊かさを守るには、プラスチックの使用量削減が必要不可欠です。マイバッグやマイストロー、マイボトルなど、再利用可能な製品に切り替えてみてはいかがでしょうか。

 

省エネ家電に切り替える

CO2排出量の増加は代表的な環境問題のひとつですが、海洋にCO2が吸収されると海洋酸性化につながることから、CO2排出量の削減はSDGs14達成においても重要な課題となっています。
家庭から出るCO2を削減する近道としては、省エネ家電への切り替えがおすすめです。実は、日常生活から出るCO2の半数近くは電気から排出されており、家庭の中で電気を多く消費する製品としてエアコン、冷蔵庫、テレビなどの家電があげられます。これらの省エネ化を進めることで、CO2削減に貢献できるのです。
電力消費の少ない省エネ家電に切り替える際は「省エネラベル」を参考にしましょう。これは省エネ法が定める基準を満たしているかどうかをわかりやすくラベルで示したもので、星の数が多いほど省エネ性能が高いことがわかります。

 

やさしい洗濯が、海をまもる

衣類を洗うと微細な合成繊維が下水を通って海に流れ、一度流出すると回収が困難です。目の細かい洗濯ネットや外付けフィルターを使うことで、繊維の流出を大幅に減らせます。
短時間・低水流・低温で優しく洗い、洗濯物を詰め込みすぎないことも摩耗防止に効果的です。毛足の長い服は洗濯頻度を減らし、自然乾燥を取り入れましょう。
さらに、合成繊維の服は長く着用し、フィルターやネットは定期的に掃除することが重要です。こうした工夫の積み重ねが、毎日の洗濯を海を守る行動に変えます。

 

ごみ拾いから始めるSDGsアクション

美しい海を未来へつなぐためには、家族で楽しみながら学べる活動に参加するのも効果的です。近年人気の「スポGOMI」は、制限時間内に拾ったごみの量を競うゲーム形式のイベントで、子どもも夢中になって参加できます。
また、海洋ごみをテーマにしたアートづくりやワークショップ、浜辺での自然観察会など、親子で体験できるプログラムも増えています。
こうした活動を通じて、海の環境問題を知り、行動するきっかけを得ることができます。学びと遊びを組み合わせることで、子どもたちにとっても「楽しい思い出」として環境保護意識が育まれ、海を大切にする心を次世代につなげることができます。

 

まとめ

この記事では、 SDGs目標14の概要とターゲット、海と共存するために私たちができることについて解説しました。
豊かな海を守るためには、政府だけでなく、個人や企業の取り組みも必要不可欠です。
プラスチックごみの減少に取り組んだり、持続可能な管理体制が認証されているMSCラベルの商品を積極的に選んだりして、一人ひとりができる取り組みを行いましょう。

 
 

再利用可能な展示ブース【Re:ブース】

日本では年間約700件の展示会が開催され、77,000社の企業がブースを設営していますが、73.9%の企業は展示会が終わると解体され破棄される木工のブースで設営されています。(弊社調べ)
現在、SDGsを推進している大企業も含む多くの企業・団体が展示会終了後に破棄する使い捨てのブースを制作しているのです。

当社では再利用可能な展示ブース【Re:ブース】にて、年間75~100件以上の展示会をサポートさせて頂いており、多くのお客様にお喜び頂いております。
SDGsの12の目標である「つくる責任つかう責任」に対して、全国規模で目標達成に取り組んで参ります。

再利用可能な展示ブース【Re:ブース】で、地球環境を守りましょう。
導入のご相談など、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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