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SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の概要とターゲット

2024-01-15

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の概要とターゲット

2024-01-15

大型台風や猛暑日、集中豪雨、干ばつなど、世界中でさまざまな気候変動が起こっています。
気候変動は年々加速しており、対策を十分に取らないと、今後取り返しのつかない被害をもたらすことが危惧されています。
 
この記事では、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の概要とターゲット、私たちにできることについて解説します。
SDGsや気候変動問題に関心を寄せる方はぜひ参考にしてください。
 
 

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」とは

SDGs目標13は、気候変動による将来のリスクに対策するための目標です。
近年、私たち人間の経済活動によって、二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に排出され、地球を暖めてしまう「地球温暖化問題」が世界的に強く意識されるようになりました。
 
国際組織IPCCによる第6次評価報告書(2021)では、2011年〜2020年の世界の平均気温は、1850年〜1900年よりも1.09度高くなったことが明らかにされており、今後もさらに上昇することが予想されています。
温暖化の影響によって異常気象や自然災害が多発するようになり、食糧難や水に関する問題の深刻化、自然生物種への影響など、私たちの暮らしに深刻な被害をもたらしているのが現状です。
 
このような状況を改善すべく、SDGs13では「地球温暖化による気候変動の問題に具体的な対策を実行していくこと」をテーマに、世界各国が一丸となって課題解決に取り組んでいます。
参考:Sixth Assessment Report(IPCC)
 
 

SDGs目標13のターゲット

SDGs13「気候変動に具体的な対策を」では、3つの詳細な目標(1〜3)と、a〜bの具体的な2つの対策(a〜b)が掲げられています。
目標13の具体的なターゲットは、以下の5項目です。
 

13.1 全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。

 
 

日本における気候変動問題

日本の気候変動を見てみると「真夏日・猛暑日」の増加が深刻な問題として挙げられます。
2023年に気象庁が発表したデータによると、過去30年間の日本の猛暑日(最高気温35度以上)の平均日数は、1910年からの30年間の平均の約3.3倍となっており、真夏日(最高気温30度以上)は約1.2倍に増加しました。
一方で冬日(最低気温0度未満)は同期間比較で約2割減少していることから、日本においても温暖化が進行していることが分かります。
参考:気象庁 「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
 
 

SDGs13の達成に向けて私たちにできること

気候変動の原因となる地球温暖化を防ぐためには、二酸化炭素の排出を抑える取り組みが効果的であるとされています。
目標13を達成するために、個人ができることと、企業ができることに分けて見ていきましょう。
 
 

個人でできる対策

温暖化対策のために、私たち個人でできることは以下のような行動が挙げられます。
 
・電気をこまめに消して無駄な電気を使わない
・自家用車ではなく排気ガスの排出量を抑えられる公共交通機関を利用する
・エコバッグやマイボトルを利用して無駄なゴミを出さない
・再生可能エネルギー電力のプランに切り替える
・簡易包装された商品を選ぶ
 
上記のような対策は個人でもすぐに始められるものばかりですので、今日から行動に移してみてはいかがでしょうか。
 
 

企業ができる対策

地球温暖化を防ぐために、企業が取れるアクションプランには以下のようなものがあります。
 
・冷暖房などエアコンの設定温度を見直す
・自家用車として電気自動車を採用する
・使用電力を再生可能エネルギーでまかなう
・省エネや二酸化炭素の削減に貢献する製品を開発する
 
企業としては上記のような対策を行うだけでなく、自社の持つ強みを再検討し、二酸化炭素削減に関わる環境ビジネスに参入するチャンスと捉えることもできるでしょう。
 
 

まとめ

この記事では、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の概要とターゲット、私たちにできることについて解説しました。
気候変動は私たち人間の生活にさまざまな影響を与える深刻な問題ですが、個人や企業として対策できることがたくさんあります。
毎日の生活を見渡し、自社の環境を見直したうえで、できることから小さく実践していきましょう。
 
 

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